ナンバープレート不要で乗れる電動キックボードは?

急速に普及が進む電動キックボード。では、ナンバープレート無しで公道を走れるものはあるのか、法規制と絡めて解説します。

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結論:公道走行にはナンバープレートが必要

公道走行にはナンバープレートが必要

大前提として、電動キックボードが公道を走るにあたっては車両にナンバープレートを装着することが必要です。ナンバープレート無しで「電動」キックボードを公道で運転すると法令違反となる可能性が高いため注意してください。

また、ナンバープレートの装着とともに自賠責保険への加入も必要です。

公道でナンバープレート無しの車両を見る機会もあるが・・

私も都内の公道上でナンバープレートが付いていない電動キックボードを見かける機会があります。そのような光景を見るとナンバープレート無しでも公道走行出来る電動キックボードがあるのだと錯覚してしまいますが、実際にはナンバープレート無しで公道走行できる電動キックボードはありません。ナンバープレート無しで走行している電動キックボードは法令違反で、警察に見つかると厄介なことになる(最近は取締りが強化されている)のでくれぐでも真似しないようにしてください。

公道を走らなければナンバープレート無しでもOK

公道走行するにはナンバープレートの取得・装着が必須ですが、公道を走行しなければそれらは必ずしも必要ありません。

例えば広大な自宅の庭、走行が許可されている公園や遊園地などの施設内ではナンバープレートも運転免許も何も必要ありません。

ただし、私有地であっても公道と繋がっている場合や、他の人や車の出入りがある場所は公道とみなされない場合もあります。例えばコンビニの駐車場や、門や壁が無い公道に面した自宅駐車場などは若干怪しい部分があるので注意が必要です。

遊園地などでセグウェイに乗車できる体験サービスを提供しているところがあります(例えば以前は国立昭和記念公園で行われていた) このようなケースは公園内で、公道からは完全に分離されているためナンバープレート無しというか、ナンバープレートを取得できない車両でも自由に走行が可能です(セグウェイは日本国内ではナンバープレートを取得できないが、日本国内の空港でも警察官がパトロール時に使用している)

運転免許不要で乗れる電動キックボードは誕生!

ナンバープレート不要の電動キックボードは今のところありませんが、運転免許不要で16歳以上なら誰でも公道を走行できる電動キックボードが2023年に誕生しました。

新たに設定された「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」は、16歳以上であれば運転免許不要で公道を走行することが出来ます。また、最高速度を6Km/hに制限するモードを起動することで、歩道も走ることができますし、「自転車除く」と但し書きのある一方通行道路の逆走も可能です。

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