法改正によって新たに新設された「特定小型原動機付自転車」という区分に該当する電動キックボードを一覧で比較します。
特定小型原動機付自転車の電動キックボードの一覧・比較表
法改正が行われたばかりなので、まだ対応している機種は限られる状況です。販売数が増えてきたら一覧比較表にまとめます。
BLAZE KICKBOARD EV Basic
愛知県に本社を置く、国内の電動キックボードのパイオニア的存在のBlaze社の電動キックボードです。特定小型原付規格に対応しており、ナンバーの取得と自賠責保険への加入で公道走行・歩道走行が可能です。
前後サスペンション、前後ディスクブレーキを採用しており安定した走行が可能です。航続距離も35Kmと、電動キックボードとしては十分な航続距離を持っています。
BLAZE KICKBOARD EV Lite
上で紹介したBasicモデルから、前後サスペンションと椅子を省いたモデルです(Basicでも椅子の取り外しは可能)
Basicとは異なり、バッテリーが着脱可能となので、アパートやマンションにお住まいで駐輪場に電動キックボードを駐輪する方にはこちらの方が圧倒的に良いと思います。
価格も98780円とお手頃。気軽に試せる特定小型原付電動キックボードです。
COSWHEEL MIRAI T Lite
愛知県のAcalie社の電動キックボードです。特定小型原付規格に対応しており、ナンバーの取得と自賠責保険へ加入することで公道走行・歩道走行が可能です。
最高速度は法令に則って20Km/hですが、500Wと高出力のモーターを搭載しており登坂性能もバッチリ。前後サスペンションと前後ディスクブレーキを採用しており、コンパクトながらもしっかりとした性能を持つ電動キックボードです。
2023年夏発売予定。
そもそも特定小型原動機付自転車とは?
2023年7月に新たに新設された車両区分
「特定小型原付」は、2023年7月に実施された道路交通法の改正によって新たにつくられた車両区分です。
これまでの電動キックボードは公道で走行する場合、原付バイクと同じ「原付一種」に該当する場合が多くありましたが、原付一種では利用する際に手軽に使うことが出来ない様々な制約がありました。より気軽な移動手段を提供するため、規制が大幅に緩和された車両区分が設けられることになりました。
特定小型原付の主な特徴
特定小型原付の主な特徴をまとめます。原付一種と比較しながら解説します。
特定小型原付 | 原付一種 | |
---|---|---|
運転免許 | 16歳以上なら必要無し | 原付一種免許 (普通自動車免許に付帯) |
ヘルメット | 努力義務 | 義務 |
通行できる場所 | 車道、条件付きで歩道も | 車道 |
法定最高速度 | 20Km/h (歩道では6キロ) | 30Km/h |
保安部品 (ウインカー等) | 必要 | 必要 |
ナンバープレート | 必要 | 必要 |
自賠責保険 | 必要 | 必要 |
飲酒運転 | 違法 | 違法 |
16歳以上であれば免許無しで利用できる点と、最高速度を6Km/hに制限することで歩道も走行できる点です。ヘルメット着用は望ましいですが、義務ではありません(安全上は着用した方が当然良いです)
ウインカーや前照灯(ヘッドライト)、ブレーキランプ、ウインカー、クラクション等の保安部品は原付一種と同様に必要なので、購入する際は保安基準に適合しているものを選ぶよう注意してください。免許は不要でも、保安部品とナンバープレートの装着、自賠責保険への加入などは必要です。