電動キックボードの充電には電気代が掛かります。電気代はいくら掛かるのか、1Km走るのに必要な電気代も算出し、原付バイクのガソリン代と比較します。
電動キックボードの電気代は?
1回のフル充電で掛かる電気代は?
電動キックボードは家庭用のコンセントから充電することができます。では、その充電で掛かる電気代はいくらなのか。
もちろん搭載しているバッテリーの容量によって電気代は変わりますが、主な機種で以下のような電気代となります。
モデル | 電池容量 | 電気代 | 走行距離 | 1Kmあたり |
---|---|---|---|---|
COSWHEEL EV Scooter | 48V10Ah | 13円 | 35Km | 0.37円 |
COSWHEEL EV Scooterの場合、フル充電に約13円の電気代が掛かり、35Km走ることができます。1Km走るのに掛かる電気代は0.37円となります。
他の乗り物との比較
他の乗り物と比べて、電動キックボードの「燃費」は安いのか高いのか。比較します。
乗り物 | 1Kmあたりコスト |
---|---|
電動キックボード | 0.37円 |
原付きバイク(60km/L) | 2.16円 |
電動アシスト自転車 | 0.18円 |
自動車(トヨタ・アクア 22Km/L) | 5.9円 |
ガソリンを1L130円として計算しました。
電動キックボードは電動アシスト自転車と比べると2倍以上高いと言えますが、原付きバイクと比べても5分の1程度で済む計算です。経済的な乗り物と言えるでしょう。
原付バイクより大幅に安い理由は?
1Kmあたりのコストが原付きバイクより大幅に安いのはなぜか。その理由を解説します。
ガソリンには様々な税金が加算されている
シンプルな問題として、「ガソリンが高い」という問題があります。
ガソリンスタンドでガソリンを給油すると、時期によって価格が変動しますがだいたい1L130円程度です。その価格には、ガソリン税と石油税、更に消費税が含まれています。
ガソリンの価格を130円とした場合、諸々の税金は60円近くと実に半分に及びます。電気にはこのような重税が加算されていないので、その分安くなるというわけです。
モーターの方が効率が良い
エンジンよりもモーターの方が「効率が良い」です。
エンジンではガソリンを燃やして動力としているわけですが、燃やしたガソリンの全てを動力に変えられるわけではありません。エンジンが付いた状態で原付きバイクのマフラーを触ると熱いですが、その熱さの正体は「動力に変わらずに熱になってしまったガソリン」です。半分以上が排熱としてロスになってしまいます。
原付きバイクよりパワーが小さい
実は一般的な電動キックボードは、ガソリンで動く原付きバイクと比べてパワーが小さいです。原付きバイクは50キロ以上の速度が出ますが、電動キックボードは30キロ程度が「限界」というものが多いです。
自動車でも、パワーがある高級車やスポーツカーよりも、パワーの無い軽自動車の方が圧倒的に燃費が良いですが、電動キックボードにも同じことが当てはまります。
電気代を節約するには
電動キックボードの電気代を更に節約できる方法を紹介します。
安い電力会社に乗り換える
電力自由化で選べるようになった、ENEOSでんきやソフトバンクでんきといった電力会社は、東京電力や関西電力といった大手電力会社と比べて数パーセント~10%程度安い料金プランを提供しています。
そのような安い電力会社を選ぶことで、電動キックボードの充電に掛かる電気代も安くすることができます。手続きはネットだけでできますし、工事や費用も掛かりません。停電が増えることもありません(どの電力会社と契約しても、同じ電線と通って電気が届けられるため)
新電力比較サイトで400社以上の料金プランを簡単にシミュレーション出来るので、試してみてください。
速度を抑える
空気抵抗は速度に比例して増えます。特に電動キックボードは立って乗車するため、原付きバイクと比べても空気抵抗の影響を受けやすく、スピードを出すことでバッテリーの消費が大きくなります。
速度を控えめにして走行することで、電気代を安くすることができます。